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西洋人参のQ&A よくある皆様からのご質問です。ご購入の前にお読みください。

野菜の西洋人参と、生薬の西洋人参との違いは何でしょう?
野菜・西洋人参は「セリ科」、生薬・西洋人参は「ウコギ科」で根本的に違います。
●野菜の西洋人参
野菜の西洋人参は、アフガニスタン原産のセリ科ニンジン属の2年草。日本への伝来は16世紀で、さらに東洋系と西洋系との2つに分岐します。当初、江戸時代に栽培されていた品種は東洋系が主流でしたが、栽培の難しさから生産量が減少し、現在では西洋系品種が主流になっています。
東洋系は赤色の金時にんじんとも呼ばれ、甘味が強くてニンジン特有の臭いは強いが、煮ても形が崩れにくいので和風の料理に重宝されます。西洋系はオランダやフランスで改良がすすみ、江戸時代末期に日本に伝来したオレンジ色のにんじんで、甘味もカロテンも豊富に含んでいます。全国的に普及しておりスーパーや八百屋の定番品と申しても良いでしょう。
●生薬の西洋人参
生薬の西洋人参は、北アメリカ東部原産のウコギ科で通称「アメリカ人参」「花旗参」「広東人参」などとも呼ばれています。当地の野生のものが最上質とされるため、中国におけるアメリカ国旗(星条旗)の旧称である「花旗」に因んで「花旗参」と称します。同様の理由で「西洋人参」とも呼ばれます。広東人参の名称は、広州や香港を経由して輸出されていたことに因むと言われています。
アメリカ合衆国北東部からカナダ南部の森林地帯に分布し、北米先住民(インディアン)は古くから根と葉を神の薬草として珍重してきた歴史があります。

西洋人参は主に北米大陸で採取できるということですが、その分布って具体的にどの辺でしょうか?
1716年にケベック州に住む宣教師のLafiteauが南部カナダで西洋人参を発見し、以降は北米で乱獲が続き野生の西洋人参は稀にしか見ることはできなくなりました。
このため現在では米国の自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーが、本種をG3(危急)にランクし。 ワシントン条約の附属書IIに掲載されています。
現在では五大湖周辺の栽培が多く、カナダのケベック州、オンタリオ州。アメリカではウィスコンシン州をはじめ、ミネソタ、ミシガンで栽培が盛んです。

絶滅危惧種に指定されているとの話を聞きました。現状はどうなのでしょう。
自生品は確実に少なくなり、乱獲は物理的に困難な状態ですが、バイヤーによる大量買い付けなどが問題になっている模様です。
このため現在では米国の自然保護団体ザ・ネイチャー・コンサーバンシーが、本種をG3(危急)にランクし。 ワシントン条約の附属書IIに掲載されています。
このような状況下で、地元ではジンセン協会などが設立され、栽培方法・管理を徹底しています。
トレーサビリティについては農家ごとのロット管理、米国環境保護庁(EPA)適合の農薬基準、農家ごとの残留農薬検査(CODEX基準)実施、市場の栽培種のグレード基準構築への尽力が行われています。
栽培は遮光下で栽培されており、植え付けから3~4年で収穫されています。

西洋人参のそのものの形態(全草)はどんな感じでしょうか?
草丈は約25cmになります。
根は紡錘形(ぼうすいけい)に成長し、多肉質です。
茎は円柱形で縦じまか稜(りょう)があります。
葉は茎の上部に3~4枚が輪を描くように生じ、手のひら状に5全裂し、裂片は幅の広い卵型をした広卵形から卵を逆にしたような倒卵形をしています。
長さは4~9cm、粗くぎざぎざの切れ込みの入ったきょ歯縁をしています。

西洋人参の働きとして、朝鮮人参との違いはどうでしょうか?
朝鮮人参の薬性が微温性なのに対し、西洋人参は涼性で、体は元気にしながら中枢神経を抑制・鎮静化させる働きをします。
朝鮮人参に比べて作用は小さいものの、使用後のほてり感もなく穏やかに体を潤すことができ、特に中高年の方が長期的に飲むと体力の改善や病気の予防などが期待できます。
つまり「余分な熱を冷まして体に潤いを与える」ことが西洋人参の働きの特徴です。

西洋人参の成分構成はどのようになっていますか?
トリテルペンサポニン(ジンセノサイド)が含有されており、サポニン組成は田七人参に似ています。
ginsenoside Rb1、ginsenoside Rc、ginsenoside Rd、ginsenoside Re、ginsenoside Rg1、ginsenoside Roなど。上記サポニン成分の他に、ginsenoside Rb2、ginsenoside Ra、ginsenoside Rg2なども含有しています。
さらに、アミノ酸やミネラル、ビタミンB群、糖類を含んでいます。

現在、販売価格がかなり高額と感じました。相場はどうなんでしょう。
乱獲後は自生品は全く無いと言ってもよいほど希少な存在になっています。製品のほとんどが栽培品ですが、これも収穫に年数を要するため、市場での需要が上回り、近年は価格が高騰しています。
ちなみに2年前の相場と比較すると概ね2倍以上に価格が跳ね上がりました。希少生薬として「投機のみ」を目的として買い付けるバイヤーも実際に存在します。
相変わらず市場人気は高く、特に中国でも「西洋人参」は栽培されていますが「花旗参」として本場アメリカでの買い付けも増加している模様です。
あくまでも当方の私見ですが今後の価格高騰はここしばらくは続くと思われます。

これは『ナニ』に効きますか?
『ナニ』? 『ナニ』って何でしょうか?代名詞で言われても・・何のご質問か、わかりかねます。

? ですから・・『ナニ』ですよ。『ナニ』って言えば、フツーはわかるじゃないですか。。汗 とぼけないで下さい。
失礼しました。『健康』ということですね。基本的に日本では食品とか健康食品とかに位置付けられます。このため「ナニナニに効きます!」とは言えないのです。主旨ご理解ください。『健康にお役立てください。』
参考記事

