五苓散は、水毒を改善し、同時に口渇、下痢、浮腫(むくみ)などを緩和する駆水剤。
実店舗においては、四季にかかわりなく「五苓散(ごれいさん)」が相変わらず出ております。
駆水剤として代表処方とも言え、むくみや頭痛、水腫等に多く用いられていますが、初めてのお客様からのご質問も多く、
あらためてここに記載いたしました。
【五苓散の出典】
五苓散は、医書「傷寒論(しょうかんろん)」、「金匱要略(きんきようりゃく)」の太陽病中編に収載されている薬方処方です。
のどが渇き、尿量が少ない方の浮腫、頭痛などに効果があります。
(我が国における効能・効果)
のどが渇いて、尿量が少なく、はき気、嘔吐、腹痛、頭痛、むくみなどのいずれかを伴う次の諸症:
水瀉性下痢、急性胃腸炎(しぶり腹のものには使用しないこと)、暑気あたり、頭痛、むくみ
【構成生薬】
沢瀉(たくしゃ)、蒼朮(そうじゅつ)、猪苓(ちょれい)、茯苓(ぶくりょう)、桂皮(けいひ)
【効能】 駆水剤の代表処方と言えます。利水滲湿・通陽・解表
◎肺熱の喘咳・呼吸困難・呼吸促迫・口渇・熱感・発熱・無汗あるいは有汗などの症状で、舌苔は黄。
◎五苓散は、人体組織の余剰の水分を血中にひきこむことによって利尿し、同時に口渇、下痢、浮腫などを緩和します。
◎白朮・茯苓・猪苓・沢潟は、余分な水(水毒)を血中に吸収して、利尿作用によって排除します。
◎猪苓・沢潟は尿細管再吸収抑制による利尿作用を有します。
丸桂皮(桂枝)は、血管拡張により血行を促進し、利水剤の効果を強めます。
【ご注意】
■当店では明らかに脱水症である患者には五苓散は用いません。
■気虚(疲労、食欲不振等)を併発しているケースでは補中益気湯を一緒に処方いたします。
【当店で取り扱っている五苓散の漢方製剤】
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