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脳卒中後遺症によく用いられる漢方

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脳卒中後遺症によく用いられる漢方

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なかなか、脳疾患の漢方は難しいと言われていますが、先人たちは、病名追及ではなく、漢方の独特の理論にて、予後、養生することにより、大病後の後遺症を克服しています。

それがなんと、何千年も前から存在するわけですから、まさに驚きです。

脳の浮腫がよく話題になりますが、当店では、五苓散(ごれいさん)を補足的に用いる症例が多いと思います。

【脳卒中後遺症によく用いられる漢方】

補陽還五湯 (ほようかんごとう)
脳卒中の後遺症によく使用されている漢方処方です。
脳卒中などで気が虚し、血が滞り栄養が全身に行き渡らないために起こる半身不随などの筋力の低下、しびれや言葉のもつれ、尿モレなどに用いることが多い。

当処方は脳梗塞で血流が悪くなり、その先に栄養が行かなくなる病態によいとします。
半身不随にも使用しますが、ただし意識がはっきりしていて体温が正常な時だけ使用します。
脳出血時には一般的に用いません。
当帰・芍薬・川弓・桃仁・紅花・黄耆・地竜 以上7味

続命湯 (ぞくめいとう)
脳卒中の後遺症でよく現われる言葉のもつれ、手足のしびれなどに用いる漢方処方として著名です。
脳梗塞で血流が悪くなったタイプには続命湯が適合します。
・脳卒中後にうつ症状を起こしやすい方。
・糖尿病でHbA1cの高い方。(ヘモグロビン・エイワンシー)
・咳や喘息のある方。(処方の中に麻杏甘石湯が含まれている)

脳卒中後遺症の漢方にもいろいろある。
「脳卒中」にはいくつかの種類がありますが、大きくは脳の血管がつまる脳梗塞(のうこうそく)と、脳の血管が破れて出血する脳出血やくも膜下出血に分けられます。

疎経活血湯(そけいかっけつとう)
経絡の流れを改善し、血の働きを活発にするという処方です。
血行を改善し痛みや痺れなどをも改善する、いわゆる痺証(ひしょう)の第一選択薬です。

脳卒中後遺症による拘縮(こうしゅく)や痺れなどにも応用することが多いです。
また過去の出血部位により違いはあるものの後遺症としての視床痛にも用いられています。(煎じ薬等)

和きょう活・防風・白止・生姜・威霊仙・防已・蒼朮・茯苓・竜胆・
当帰・芍薬・川弓・地黄・牛膝・桃仁・陳皮・甘草 以上17味

◎NO.62疎風定痛湯

◎疎経活血湯 エキス細粒

◎疎経活血湯 煎じ

その他、よく用いられる漢方

五苓散(ごれいさん)

脳浮腫は脳神経外科領域では日常よく遭遇する病態であり、例えば頭部外傷、脳血管障害、脳腫瘍などの疾患に合併し、頻発するケースが多いです。

水チャンネルと五苓散(ごれいさん)の話
水チャンネルと五苓散の話 もとは、めまい、はきけ、嘔吐、腹痛等、消化器系に多用されてきた五苓散。 それが、「頭痛にも良い」と...

丹参製剤(たんじんせいざい)

血液を滑らせ、血管強化、お血改善など極めて効果的であり、他の処方とよく組み合わせて用いられます。

(生薬製剤二号方)

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