杜仲(とちゅう)についてのご質問の件「葉か?樹皮か?」
最近、杜仲(とちゅう)につきましてのお客様からのご質問が多いため、再度記述いたします。
お客様から漠然としたご質問で「葉なのか?それとも樹皮が良いのか?」のご質問内容で・・。
突然のメールを失礼します。
今、某サイトの通販で私は某社の「杜仲茶」を飲んでいますが、これは本当に効くのでしょうか?
杜仲は、葉が良いのでしょうか?それとも茎とか他の部分が良いとも他のサイトでも書かれています。
どちらでしょうか?
至急、ご返信を願います。。
おいおい、勘弁してよ。。当店も杜仲茶を売っているのになぁ~やれやれ 汗・・と正直な気持。
スルーするのも悪いので、いそいそと返信するのですが、本日で10月以来同様のご質問が6通目。
と、いうことで、こちらをご覧になるよう記述しました。
ご返信の答にはなりませんが、ご参考頂くと幸いです。
それは、そうと・・・またまた杜仲茶のブームの再来でしょうか。(そうだとしたら、4度目のブームになります。)
当店の杜仲茶(ウチダ和漢薬の焙煎茶)はご年配者が好んでお求めになられます。
しかし、とてもブームとは思えませんね。
普通。そう普通どおりに細々と売れている程度。
そのかわり、しっかりと愛飲されている方々が多く、根強いリピート商品です。
杜仲茶は食品扱いですので、特別な効能・効果は謳えないのですね。
多分・・巷で販売されている「杜仲葉」のお茶の件での関連質問であると思いました。
基本的には、どちらも是であり、葉が悪いということはありません。
ただし、葉は効能を謳わないということで、食品扱いとなりますので、どちらがどうのとはっきりお答えできません。
【参考資料】
ここでは、生薬の「杜仲(とちゅう)」について再度お話いたします。
生薬における杜仲(とちゅう)は葉ではなく主に樹皮を用います。
販売価格もどちらかというと葉よりも高価になると思います。
例.
実際に漢方処方の一成分としても使用されています。(大防風湯)
https://server42.instantssl.co.jp/~pr18878/cart/goodslist.cgi?in_kate=200-3-36
杜仲(とちゅう)
中国原産の落葉樹木で、明治末より大正期にかけて日本に渡来した。
現在でも数少ない木の一つ。雌雄異株。台湾産トチユウは別物で、日本のマサキなどと同じニシキギ科の植物である。
樹皮や葉を析り刻めぱ白色の糸を引く。
昔、チユーインガムの原科にされたグツタベル力を含む。
杜仲酒は樹皮を酒に潰けたもので、血圧降下に用いられ、強壮薬として若い茎・葉を茶がわりに服用する。
薬用部分 主として樹皮
採取時期 8月
五気(薬性)・・・温
五味・・・甘 辛
薬用部位: 中国原産の落葉高木。樹皮はグッタペルカ(ポリイソプレン)を含み、折ると糸を引く。
外表皮を除いた樹皮が生薬トチュウ(杜仲)であり、神農本草経にも収載されている歴史のある生薬である。
強壮薬とするほか、腰痛や膝関節痛に用いる。
トチュウ(杜仲)とは、中国原産の落葉高木で、トチュウ目トチュウ科(APG植物分類体系ではガリア目トチュウ科)を構成する唯一の種である。
雌雄異株で、葉はニレやケヤキに似た楕円形、花は緑色がかかった白色で、実は翼果。
20年程度で樹高15m程に成長する。
化石が中央ヨーロッパ及び北米で見つかっており、およそ6千万年前は多くの地域で繁殖していたと考えられているが、現在では中国以外に原産地は確認されていない。
一科一属一種で、クロンキスト体系(Cronquist system)では、独立した目としてトチュウ目に分類されたが、APG分類体系(APG II system)ではガリア目(Garryales)に分類される。
樹皮は漢方薬の原料として使われ、若葉はお茶として利用される。トチュウの樹皮や枝を折ったり葉をちぎると、白色乳液の滲出がみられる。
この乳液は、グッタペルカと呼ばれ、天然ゴムとして利用される。
杜仲は寒冷地でも育つ天然ゴムの産出木として知られる。
(尚、本来グッタペルカは、アカテツ科のグッタペルカノキ(Palaquium属gutta)から取れる乳液であるが、それと似ているため同じ名前で呼ばれている。)
トチュウの樹皮は「杜仲」という生薬名があり、医薬品として扱われる。
これは腰痛、足腰の倦怠感解消、頻尿、肝機能・腎機能の強化、高血圧に効果があるとされる。
葉を煎じた杜仲茶は、血圧の降下や肝機能の機能向上に効果があるとされる
(なお、葉は効能を謳わない限り食品扱い)。
日本国内では、1970年代に杜仲茶ブームが起こるが、すぐに下火に。
その後、1990年代に日立造船が缶・ペットボトル入りの杜仲茶を発売して大ヒットとし、再び脚光を浴びた。(ダイエットブーム)
中国からの輸入品が多いが、国内でも長野県伊那地方で栽培されている。
2006年7月、テレビ番組で特集されて三たびブームがおこり、店頭やインターネットでも入手が非常に困難になるということもあった。
その後は、すっかり下火になっていたが、再度2013年後半あたりから、「気になる生活習慣に・・」との主なキャッチコピーにて各社がシニアをターゲットとした商品展開にシフトしている。
以上、
当店、取り扱いの杜仲茶のご紹介
上・杜仲茶(バラタイプ)250g(ウチダ和漢薬)
特徴:濃くて美味です。
健康増進にお役立てください。