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九大・近大の霊芝研究により、抗インフルエンザ薬のリード化合物を発見

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九大・近大の霊芝研究により、抗インフルエンザ薬のリード化合物を発見

薬剤師プロたん

いつもアクセス有難うございます。

霊芝(れいし)研究についての最新ニュースが入りました。かなりのビッグニュースです。
これからの抗インフルエンザ薬の開発に漢方が関与できるかも知れませんね。

以下、簡単にご紹介いたします。

【霊芝(れいし)についての研究】

霊芝(れいし)についての研究(薬理活性)は、近年においては近畿大学薬学部久保道徳先生の研究室が注目されてきました。(特に赤霊芝を用いた研究
漢方の世界では、いわゆる上薬に位置する貴重、稀少な天然素材として歴史あるキノコ(マンネンタケ科)です。
参考リンク
書籍 「新装版 霊芝」 (編集:近畿大学薬学部久保道徳研究室)について
http://www.protan2.com/reishi/2015/06/19/reishihon2/

【霊芝(れいし)研究についての最新ニュース】2015年8月26日付オンラインジャーナル「Scientific Reports」

漢方に興味ある方はご承知と思いますが、古くから伝承される天然資源の霊芝(れいし)。
この数々の薬効が伝承されているマンネンタケ科の霊芝から抗インフルエンザ薬のリード化合物が発見されるという素晴らしいニュースが(2015年8月末付)この度入りました。

今回のニュースによると、九大大学院農学研究院と近大産業理工学部の研究成果であるということです。

研究グループは、霊芝に含まれているトリテルペノイドの一種であるガノデリン酸T-Qおよびガノデリン酸TRが、H5N1およびH1N1型インフルエンザウイルスのノイラミニダーゼ(NA)を強力に阻害することを見出しました。

特に、ガノデリン酸T-Qは、強毒性鳥インフルエンザとして知られるH5N1型のNAに対しては、オセルタミビル(現在の商品名:タミフル)よりも高い阻害活性を示したというものです。

これらの阻害効果には、NAのアミノ酸残基である292位のアルギニンや119位のグルタミン酸と本トリテルペノイドの相互作用が関与していることもわかりました。

当発表は霊芝(れいし)の新たな機能性を見出すことに加え、新たな抗インフルエンザ薬の分子設計に貢献することが今後期待できるというニュースです。

本研究成果は、2015年8月26に科学誌「Nature」姉妹紙オンラインジャーナル「Scientific Reports」で公開されました。

■九州大学 プレスリリース(pdf版)2015年8月27日
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2015/2015_08_27.pdf

■関連リンク(日経電子版)2015年8月27日

九大、マンネンタケ科のキノコから抗インフルエンザ薬のリード化合物を発見
http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=394457&lindID=5

■関連リンク(薬事日報)2015年9月14日

漢方薬の新たな機能を
http://www.yakuji.co.jp/entry46084.html

■関連リンク(Answers)2015年8月31日

キノコの霊芝から抗インフルエンザ薬のリード化合物を発見!
http://answers.ten-navi.com/news/5120/


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