【処方解説:辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)】
繁用処方として著名です。
現在、アレルギー性鼻炎の季節であり、ビークこそ超えたと思われますが、症状の酷い方(特に鼻閉)や、元来は蓄膿の傾向のある方には、まだまだ長い春かも知れません。
辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)はアレルギー鼻炎の漢方ではなく、元々は蓄膿症や鼻茸(はなたけ)、嗅覚障害などに良いとされる方剤です。
また、処方名の「清肺湯」の通り、潤肺止咳薬が配合されているので、肺熱(咳嗽、痰が黄色い、あるいは痰が少ないなど)・肺燥にも用いられ、その適応範囲が実に広い優秀処方です。
【用い方】
慢性の副鼻腔炎には個々の証により差異はありますが、一般的には葛根湯加川弓辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)が第一選択とも言われています。
当店では当処方(葛根湯加川弓辛夷)を原典とする漢方製剤「鼻優S」びゆうが非常によくご注文を頂き、現在もなお全国からお問合せを頂いております。
「鼻優S」大草薬品
ところが・・生来は「蓄膿症」又はその傾向のある方。
特徴としては乾燥傾向なので鼻水はなく(あっても膿性鼻汁)、嗅覚障害などを伴う方。
さらに眉間周囲に熱感を帯び、熱証が強く疼痛が治まらない方がいらっしゃいます。
このケースではさすがに上記の「鼻優S」ではなかなか効果がでませんので、当処方「辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)」をご紹介しております。
さらに、単独で無効の方には、小柴胡湯(しょうさいことう)を合方するケースもあります。
いずれにしても、「辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)」は頑固な慢性鼻炎、蓄膿症の特効漢方といえましょう。
さて、辛夷清肺湯 (しんいせいはいとう)の詳細につきましては、以下で特集ページを開設しております。
ぜひご覧下さい。
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