三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)は、手足がほてり、肌が乾き、イライラやカユミを訴える方におすすめ漢方。
本日は極めてシンプルな構成生薬の処方なのに、多方面に効果を及ぼす秀逸な漢方をご紹介いたします。
三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)と言います。
手足がほてり、肌が乾き、イライラやカユミを訴える人・・・・の漢方と申しますと、夏の乾燥肌の特効漢方のように聞こえますが、決してそうではありません。
まさにオールシーズン、主に女性へのとっておきの漢方とも言えるでしょう。当店では症例により男性にも使用することがあります。
【三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)とは?】
●この証の方は、手掌や足の裏がほてって気持ちが悪い(四肢煩熱)と 訴える事が多く、
そのほてりが、皮膚のカユミや子宮周辺の炎症として 現われ、時には上半身を侵し、いやな熱感をもたらし、 精神状態にも影響するというものです。
非常に複雑ですね。
●西洋医学で薬剤投薬するとして、ざっと4種類は処方されるかもしれません。
しかし、漢方医学では、ひょっとしてこの1処方で済んでしまうかもしれません。
漢方は、もちろん根気よく続けなければならないから、症状緩和に時間を要する。
確かに、それは否定しませんが、当処方はどちらかというと短期の投薬で当店では一定の改善をみております。
この疾病は、女性の血の道症からの影響も多分にあり、 とにかく症状が複雑であり、婦人科のホルモン補充療法ではなく、 かと言って、皮膚科でもない。
結局、病院や診療所をはしごされて、挙句にに精神・神経科を 紹介された・・・という患者さんがやっと当店へ辿り着くケースも有りです。
●陰部に慢性的な痒みを感じる更年期前後の女性。
病院検査では特に病理としての異常はなく、原因不明。 凄く憂鬱。イライラがつのり・・。
なかなか人にも言えず、悶々としていたところ、当店のネットサイトを 偶然ご覧になられ、近県から駆け付ける方、電話でいろいろ 聞いて、郵送を依頼される方など、様々です。
ただ、あまりにも情報が少ない場合には、お客様近隣の漢方薬局へのご相談をお願いすることもあります。
●三物黄ごん湯は、元来は産褥(さんじょく)等で煩熱するものに対する処方 で、証は陰虚火旺、血熱に用いる処方です。
ところで、陰虚火旺、血熱とはどういう状態のことでしょうか?
【陰虚火旺(陰虚内熱)とは?】
●からだの潤い物質(陰液)が減少し、体内の熱(エネルギー)が亢進した状態のことをさします。
このため、三物黄今湯は、口渇や手足のほてりを伴う皮膚疾患(皮膚の紅潮や掻痒感が強い)をはじめ、更年期障害や自律神経失調症、不眠症といった神経系疾患にも適応です。
【血熱とは?】
●血に熱邪が侵入するために現れる病態。
●熱感、出血あるいは発疹を訴え、産後も生理中に起きることも多いですね。
女性の生理では、その周期が早まるのが特徴です。
【三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)の漢方製剤の導入】
●近年になり、小太郎漢方匙倶楽部シリーズから、当処方が発売されました。
一番喜んだのは、当店のご婦人病相談を担当しているスタッフらであったかも知れません。
陰虚内熱、血熱などから由来する患者さんの「かゆみ・ほてり」等の ご相談多く、過去は苦慮しておりました。
●もともとご婦人の産褥熱に用いてきましたが、 現在ではトリコモナス膣炎や白鮮症などのカユミに用いることもあります。
ぜひ、皆さまも当処方はご記憶されると良いと思います。
現在は大丈夫と思いますが、将来、万が一、そのような症状ある時には積極的に漢方療法で、ぜひお試しください。
●当処方、三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)は効き目がシャープで 非常に早く効いて参ります。
気になるデリケートな箇所の痒みなどにも大変効果的と思います。
【処方構成】3味 極めてシンプル。
(地黄)
ジオウ・・・・滋潤の働きによってからだの不足した血液・水分を補う(血熱をさます)。
(黄今)
オウゴン・・・優れた清熱作用をもち、滋陰作用のあるジオウと配合する事で、血熱をさます働きが強化される。
(苦参)
クジン・・・・清熱燥湿の作用をもち、オウゴン・ジオウの働きを補佐する。
※ジオウの滋陰作用がオウゴン・クジンの燥性を抑えます。
※苦味のクジンと滋潤性のあるジオウは胃にもたれることがあるので、 胃腸虚弱者の長期使用には注意してください。まずは1か月投薬で様子をみます。
電話 漢方薬のプロたん 0428-25-8682
三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)エキス細粒G「コタロー」
90包 税込 10,260円(30日分)
500g徳用ボトル 税込 18,900円
効能・効果 体力中等度又はやや虚弱で,手足のほてりがあるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎,手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎),不眠
用法・用量 食前または食間に服用してください。
食間とは……食後2~3時間を指します。
大人(15歳以上):1回1包:1日3回
小太郎の当製剤「三物黄ごん湯」へのこだわりとして、
一般的に苦くて飲みにくい処方といわれているが、本剤では1回服用量が少なくて苦味が軽減できる。
また、エキス量が多く医療用とほぼ同程度の効果が期待できるという意見もある。
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三物黄ごん湯 (さんもつおうごんとう)エキス細粒G「コタロー」の概要
三物黄ごん湯エキス細粒G「コタロー」
医薬品区分 一般用医薬品
薬効分類 三物黄ごん湯
承認販売名
製品名 三物黄ごん湯エキス細粒G「コタロー」
製品名(読み) サンモツオウゴントウエキスサイリュウGコタロー
製品の特徴
元来「産褥期(さんじょくき)の発熱(産後の感染)」に使用された処方ですが,手掌や足の裏がほてって気持ちが悪い,布団の外に手足を出して寝るような方の「手足のほてり」を目標に応用されてきました。
三物黄ごん湯エキス細粒G「コタロー」は,熱やカユミを鎮めてくれることから,現在では熱感で寝つけない不眠症やカユミが頑固な皮膚病などにも用いられます。
使用上の注意
■してはいけないこと
(守らないと現在の症状が悪化したり,副作用が起こりやすくなります)
次の人は服用しないでください
生後3ヵ月未満の乳児。
■相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
[関係部位:症状]
皮膚:発疹・発赤、かゆみ
消化器:食欲不振,胃部不快感
まれに次の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
[症状の名称:症状]
間質性肺炎:階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
3.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
効能・効果 体力中等度又はやや虚弱で,手足のほてりがあるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎,手足のあれ(手足の湿疹・皮膚炎),不眠
効能関連注意
用法・用量 食前または食間に服用してください。
食間とは……食後2~3時間を指します。
[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):1包または1.5g:3回
15歳未満7歳以上:2/3包または1.0g:3回
7歳未満4歳以上:1/2包または0.75g:3回
4歳未満2歳以上:1/3包または0.5g:3回
2歳未満:1/4包または0.38g:3回
(大入り剤に添付のサジは,大が1.0g,小が0.1gの計量用となっております)
用法関連注意
(1)小児に服用させる場合には,保護者の指導監督のもとに服用させてください。
(2)1歳未満の乳児には,医師の診療を受けさせることを優先し,止むを得ない場合にのみ服用させてください。
成分分量 3包(4.5g)中
水製エキス 3.65g (オウゴン・クジン各2.4g,ジオウ4.8g)
添加物 含水二酸化ケイ素,ステアリン酸マグネシウム,トウモロコシデンプン
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
(4)水分が付きますと,品質の劣化をまねきますので,誤って水滴を落したり,ぬれた手で触れないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する場合には,袋の口を折り返して保管し,2日以内に服用してください。
(分包剤のみ)
(6)湿気などにより薬が変質することがありますので,服用後は,ビンのフタをよくしめてください。
(大入り剤のみ)
(7)使用期限を過ぎた商品は服用しないでください。
(8)ビンの「開封年月日」記入欄に,ビンを開封した日付を記入してください。
(大入り剤のみ)
製造販売会社 小太郎漢方製薬(株)
会社名:小太郎漢方製薬株式会社
住所:〒531-0071 大阪市北区中津2丁目5番23号
販売会社
剤形 散剤
リスク区分等 第2類医薬品
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