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温清飲(うんせいいん)という漢方処方については、当店がオープンした26年前から延々と推奨してきました有名処方です。
当ホームページでもことあるごとに、その都度ご説明をして参りました。
取り扱いメーカーも、ウチダ和漢薬、松浦漢方、一元漢方、小太郎漢方と非常に多く、特にウチダ和漢薬のNP細粒300包シリーズの温清飲が人気商品でしたが、最近では90包(30日分)の温清飲(うんせいいん)を小太郎漢方匙倶楽部から発売され、500g徳用ボトルなどもすっかり売れ筋アイテムとなりました。
用い方はずばり、血虚血熱の証です。
肌の色ツヤが悪く、手足の裏がほてるタイプの難治な湿疹、生理不順、神経症などにおすすめできる漢方処方とも言えます。
使用者の幅は広く、若年層~高齢者まで様々です。具体的な応用例として「アトピー性皮膚炎」が挙げられます。
【温清飲(うんせいいん)という漢方処方】
温度の温(おん)。清い(きよい)。飲む(のむ)と記載し「うんせいいん」と読みます。
実に繁用ですね。
当店実店舗の漢方相談では、アトピー等でも多く使用され、漢方軟膏の紫雲膏(しうんこう)や神仙太乙膏(しんせんたいつこう)などと、よく一緒にご紹介されています。
漢方軟膏はこちら
【温清飲(うんせいいん)の概要】
●温清飲は、「血虚血熱」への対応漢方として実に繁用であり、有名な漢方処方の一つです。
●肌の色ツヤが悪く、手足の裏がほてるタイプの湿疹、生理不順、神経症などにおすすめできる漢方処方です。
(具体的には、こんなタイプの方)
このタイプの方は、午前中は疲れているわけではないが、仕事や体を動かして午後あるいは夕方から疲れてくる。
疲れると手足の裏がほてり、肌の色ツヤも悪くなり、精神的に興奮しやすく、落ち着きがなくなることが多い。
【温清飲(うんせいいん)に用いるケース】
●肌の色ツヤが悪く、目がかすむ、手足のしびれなど(血虚)に伴って、のぼせ、イライラ、口渇、目の充血、発疹など(血熱)をきたすケース。
●逆に慢性の炎症や出血および脳の充血や自律神経系の興奮(血熱)に、全身的な栄養不良状態(血虚)を伴うケース。
●アトピー性皮膚炎などの慢性炎症や体質改善によく応用される。
荊芥連翹湯、柴胡清肝湯などの処方はこの温清飲がベースとなる。
【構成生薬】8味
温清飲は、四物湯と黄連解毒湯の合方で、四物湯で内を温め、
黄連解毒湯で外の熱を清す(冷やす)意があります。
四物湯は、滋養強壮、血液の循環を改善し月経を調整し、鎮痛・鎮静など
に働き、体を温めたり、肌をしっとりとさせます。
黄連解毒湯は、消炎・解熱・鎮静・止血・利胆・降圧などの作用があり、
体を冷やし、熱感や炎症をとる。
合方することで、それぞれの処方の寒熱が緩和されて、 用いやすくなっています。
【四物湯】補血活血
当帰(とうき)
芍薬(しゃくやく)
川弓(せんきゅう)
地黄(じおう)
【黄連解毒湯】清熱解毒
黄連(おうれん)
黄今(おうごん)
黄柏(おうばく)
山梔子(さんしし)
【処方鑑別】迷った時に
★皮膚疾患の症状の見極めは極めて困難であるが。
漢方療法においては、本人の体質からも決定できるので、 決して諦めず続ければ難治性であっても根治に至る症例が多い。
★併せて食事療法なども実施すると、改善度が早くなる。
★特に乾燥肌、過敏肌の方でアトピー傾向のある方には温清飲(うんせいいん)が 奏功することが多い。
●温清飲(うんせいいん)
四物湯と黄連解毒湯の合方。慢性炎症に。
●黄連解毒湯(おうれんげどくとう)短期使用に留める。
のぼせ、精神不安、炎症・出血は強いが、皮膚の栄養不良や乾燥傾向がない。
●清上防風湯(せいじょうぼうふうとう)ニキビに大人気。
のぼせ、熱感はあるが、皮疹が赤く大きく、首から上に多いニキビ。
●荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)重要。適応範囲が広い。
皮膚が浅黒く筋肉質で、温清飲に類似するが、さらにカユミが強い。
慢性鼻炎、慢性的な扁桃腺炎でも処方される。
●消風散(しょうふうさん)
分泌物が多くベタベタしたり、熱をもって赤くなったり、全身に広がり、
カユミが強い。
【温清飲の漢方処方の製剤:当店取り扱いの人気製剤】
小太郎漢方製薬
●温清飲(うんせいいん)エキス細粒G(D204)「コタロー」90包
税込 10,044円
●温清飲(うんせいいん)エキス細粒G(D204)「コタロー」500g徳用(計量サジ付)
税込15,120 円
製品詳細確認
温清飲エキス細粒G「コタロー」の概要
温清飲エキス細粒G「コタロー」
医薬品区分 一般用医薬品
薬効分類 温清飲
承認販売名
製品名 温清飲エキス細粒G「コタロー」
製品名(読み) ウンセイインエキスサイリュウGコタロー
製品の特徴
本剤は,漢方の古典「万病回春(まんびょうかいしゅん)」(明代)収載の処方にもとづいてつくられたエキスを,細粒剤としたものです。
温清飲エキス細粒G「コタロー」は,皮膚(ひふ)の色つやが悪く,のぼせを伴う方のイライラなどの精神不安や更年期障害,また皮膚がカサカサする湿疹,皮膚炎など,さらに月経不順,月経困難などの婦人病にも用いられます。
使用上の注意
■相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
(1)医師の治療を受けている人。
(2)妊婦または妊娠していると思われる人。
(3)胃腸が弱く下痢しやすい人。
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
[関係部位:症状]
消化器:食欲不振,胃部不快感
まれに次の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
[症状の名称:症状]
間質性肺炎:階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
肝機能障害:発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
3.服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続または増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
下痢
4.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師または登録販売者に相談してください
効能・効果 体力中等度で,皮膚はかさかさして色つやが悪く,のぼせるものの次の諸症:湿疹・皮膚炎,月経不順,月経困難,血の道症,更年期障害,神経症
効能関連注意 血の道症とは,月経,妊娠,出産,産後,更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
用法・用量 食前または食間に服用してください。
食間とは……食後2~3時間を指します。
[年齢:1回量:1日服用回数]
大人(15歳以上):1包または3.2g:3回
15歳未満7歳以上:2/3包または2.1g:3回
7歳未満4歳以上:1/2包または1.6g:3回
4歳未満2歳以上:1/3包または1.1g:3回
2歳未満:服用しないでください
(大入り剤に添付のサジは,すり切り一杯で0.6gです)
用法関連注意 小児に服用させる場合には,保護者の指導監督のもとに服用させてください。
成分分量 3包(9.6g)中
水製エキス 5.44g (トウキ・ジオウ各3.2g,シャクヤク・センキュウ・オウゴン各2.4g,サンシシ1.6g,オウレン・オウバク各1.2g)
添加物 ステアリン酸マグネシウム,トウモロコシデンプン,乳糖水和物,プルラン,メタケイ酸アルミン酸マグネシウム
保管及び取扱い上の注意
(1)直射日光の当たらない湿気の少ない涼しい所に保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してください。
(3)他の容器に入れ替えないでください。
(誤用の原因になったり品質が変わることがあります)
(4)水分が付きますと,品質の劣化をまねきますので,誤って水滴を落したり,ぬれた手で触れないでください。
(5)1包を分割した残りを服用する場合には,袋の口を折り返して保管し,2日以内に服用してください。
(分包剤のみ)
(6)湿気などにより薬が変質することがありますので,服用後は,ビンのフタをよくしめてください。
(大入り剤のみ)
(7)使用期限を過ぎた商品は服用しないでください。
(8)ビンの「開封年月日」記入欄に,ビンを開封した日付を記入してください。
(大入り剤のみ)
会社名:小太郎漢方製薬株式会社
住所:〒531-0071 大阪市北区中津2丁目5番23号
販売会社
剤形 散剤
リスク区分等 第2類医薬品
小太郎漢方・匙倶楽部シリーズをご希望のお客様へ
※代表電話:0428-25-8682
※平日のみ10時~夕刻5時まで
※電話口で必ず「小太郎の、さじくらぶの問合せ。」とお話ください。
※すぐに担当薬剤師に代わります。
※緊急時薬剤師直通:090-1653-9903
なお、初回お申込みのお客様は、漢方相談の事前に会員登録を必須といたします。(必ず、現在使用中の薬剤、既往歴、アレルギー歴などご記入ください。秘密厳守いたします。)
また、メールアドレスが無いお客様も、お電話で会員登録が可能ですので、お気軽にご相談ください。