不安障害と胸脇苦満(きょうきょうくまん)
近年多発している不安障害(パニック障害などを含む)につき、
前述した記事『不安障害、全般性不安障害と漢方』
で、不安障害についての実態と概要につき甚だ拙稿ですが述べさせて頂きました。
全国からご意見や、ご質問などをお寄せ頂き感謝申し上げます。
その中で、胸脇苦満(きょうきょうくまん)の具体的な症状についての
ご質問が多く、今回追記させて頂きました。
【胸脇苦満(きょうきょうくまん)とは?】
漢方の腹診用語の一つですね。
まずは、胸の脇が重苦しく、脇になにか詰まっている感じからスタートいたします。 さらに進むと肋骨(ろっこつ)の下あたりに違和感のような鈍痛を覚えます。 これがしばらく続くと範囲が広がり、心下部や肋骨に沿ってのライン、
またはわき腹から背部、肩甲周辺に至るまで突っ張る感じがします。(激痛ではない)腹診時に指でそっと押し込むと、抵抗感と圧痛を当人が認めます。
《胸脇苦満の症状》
※運動時に腹筋等を痛めた感じとは全く違い、日常生活における腹壁筋群の緊張亢進であり、なんとも言えない不快感かつ息苦しい。
※自身で無意識のうちに終日ため息ばかりついていることがありませんか?どなたでも人生のうち何度かあるはずです。
※その時に、自身の肋骨弓下部をそっと押してみましょう。肋骨弓の上下部近傍に独特の圧痛があるはずです。 ※漢方の世界ではこのような状態のときには半表半裏(はんぴょうはんり)とも呼ばれています。
《半表半裏について》
漢方医学において、病気のステップとして表(皮膚)の次にいきなり裏(臓器)に進むことはほとんどなく、
表と裏の中間地点(半表半裏)を通過して裏に進行すると言われています。
半表半裏にあるときは少陽病(しょうようびょう)と呼ばれ、その特徴的な症状が胸脇苦満です。 そして、この胸脇苦満という症状が後述する柴胡剤(さいこざい)の使用目標の一つとなり得ます。
《柴胡剤(さいこざい)について》
生薬の柴胡が含まれた漢方処方のことを文字通り柴胡剤と呼びます。
柴胡は極めて優秀、かつ有効な生薬であり、良質な柴胡ほど採取量も少なく高額です。
※よく用いられる柴胡剤(さいこざい)と、当店外来で用いる適証を列記してみましょう。
※これら処方の中で、当店が「不安障害」によく用いる処方に◎印を付けました。
・大柴胡湯 だいさいことう(実証)
◎柴胡加竜骨牡蛎湯 さいこかりゅうこつぼれいとう(実証)
・四逆散 しぎゃくさん(実証)
・小柴胡湯 しょうさいことう(実証)
・柴胡桂枝湯 さいこけいしとう(虚証)
◎柴胡桂枝乾姜湯 さいこけいしかんきょうとう(虚証)
◎加味逍遥散 かみしょうようさん(虚証)
・補中益気湯 ほちゅうえっきとう(虚証)
《処方の使用頻度について》
※26年以上の外来経緯の中で、こと「不安障害」について焦点を絞ると、圧倒的に多いのが柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)でした。
更年期神経症に関してはさすがに、加味逍遥散、柴胡桂枝乾姜湯が多数なのですが、
近年におけるGAD(全般性不安障害)、SAD(社会不安障害)、パニック障害などのケースには柴胡加竜骨牡蛎湯が奏功しております。
(ご注意)あくまでも、当店のデーター、事例だけで断言はできませんが、少しでもご参考頂くと幸いです。
《ある意味、エリートたちの病?》
私はこのように考えます。
本来体力もあり、どちらかというと充実している方であり、明るく以前はスポーツも楽しむ活発なタイプ。 さらにくだけて言うと、ファイトマン、又はキャリアウーマン、スーパー主婦タイプのバリバリが、なぜか某日から次第に不安を感じ、 篭(こも)りたくなる。又は逃避したい欲望にかられる。
不安に陥る理由は当人もなんとなくわかるが、解決しようにも社会的立場や環境が許さない。
朝起きても熟眠感が得られず、手足末端の痺れ感や冷感。さらに時折脈拍感がする。 緊張感はあるがなぜか集中に欠け、そんな自身に不安を覚え増幅していく・・・。
そして、なんとなく息苦しい。単なる肩こりとは違い上半身が突っ張る感じで変だ。最近では便秘や下痢が・・。 不安にかられ病院で診察してもらった。医師から『病理検査では異常なし。疲労ですね。。』と診断されて軽い精神安定剤の処方を受けた。
私見ですが、この疾病は社会的に地位ある方、インテリジェンス、芸術志向の才能のある方に多いとみています。
もちろん日々子育てに追われている主婦。学生さんも多いですね。つまり現代の書生さん受験生の皆さん。いわゆる大器晩成型の若者にも多い。 思考回路が深い方ほど、エリートと呼ばれる人ほどこの不安障害が多いものです。
最近は高齢化社会を反映してか、定年退職後の不安障害も激増中。。実際に当漢方相談においでになられています。
胸脇苦満(きょうきょうくまん)。されど胸脇苦満と悩まずに、ぜひ早めにご相談ください。
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高血圧の随伴症状(動悸、不安、不眠)、神経症、更年期神経症、小児夜なき
・・など非常に適応範囲が広く、当店では不安障害、不安神経症などに応用しております。
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