不育症と漢方
漢方専門店「薬のプロたん」店長の田中です。
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不育症(ふいくしょう)になる確率は、年齢とともに高まります。高齢出産を目指す場合、大事なことは五臓の腎(じん)を養うことが目標となります。
以下、簡単にまとめてみました。
【不育症について】一般的に不育症とはどういうものをさすでしょうか。
不育症とは、妊娠はするものの、流産・早産を繰り返したり、死産となったりする状態を指す。
◎習慣流産:3回以上の連続した流産
◎反復流産:2回続けての流産
◎その他:1回以上の妊娠10週以降の死産(子宮内胎児死亡)など
【検査】病院における検査項目を列挙してみました。
① 内分泌検査(血液検査)
甲状腺機能、下垂体ホルモン、卵巣ホルモンについて調べる。
着床やその後の妊娠の継続に必要な黄体ホルモン(プロゲステロン)。
母乳や生理の調節に関係するホルモン(プロラクチン)。
② 子宮形態検査(X線造影・内視鏡)
造影剤を子宮のなかに入れてレントゲン撮影。
子宮内腔の状態と卵管の通過性を評価する子宮卵管造影検査。
内視鏡を用いて子宮の中を観察する。
③ 自己抗体検査(血液検査)
自己抗体は自分の体に対する抗体である。
血栓(血の塊)が原因で流産が起きることがある。
④ 凝固系検査(血液検査)
凝固能・凝固因子を調べる。
⑤ 染色体検査(血液検査)
ご夫婦それぞれの染色体の数や状態を調べる。
【不育症と漢方】不育症における漢方療法、漢方処方など。
(腎陽虚(じんようきょ)
症例として証は、比較的に腎陽虚(じんようきょ)が多いです。
腎の陽気(腎陽)が不足している体質で
腎は五臓の一つで、ネルギーや栄養の基本物質である精(せい)を貯蔵します。
また成長・発育・生殖をはじめ水液や骨をつかさどる臓腑とも言えます。
腎陽が虚弱になると、性機能や内分泌機能が衰え、不育症に陥りやすくなります。
漢方薬で腎陽を補い、不育症に対処することが多いです。
その代表的な漢方処方として八味地黄丸(八味丸)が挙げられます。※
※あくまでも数ある漢方処方の1例であり、必ずしも効果を保証するものではありません。
※不育症の漢方処方の事例は個々の体質により、決定されるものであり、
八味地黄丸(八味丸)に限局されるものではありません。
ウチダの八味丸500g
【当店で取り扱っている八味丸処方】