【五八霜(ごはっそう)のこぼれ話】
最近、お問い合わせや、ご注文の多い動物生薬で「ごはっそう」というものがあります。
あまり聞きなれないかも知れませんが・・知る人ぞ知る。
漢字で書くと五八霜と書きます。
これをストレートに「ゴハッソウ」すぐ読める方はマムシをよくご存知の方ですね。
単なる疲労回復効果だけではなく、さらに漢方的な体質改善的な解毒効果を併せもち、現在素材としても大変珍重されている逸品です。
別名:腹蛇(ふくだ)・五八霜(ごはっそう)ともよばれ、クサリヘビ科のマムシの内臓を除去した全体を用いたものです。
ご存知のように日本本土に生息する唯一の毒蛇で、水辺に近い草むらに生息し、夜行性の蛇です。
漢方では解毒・攻毒・強壮の効能があり、腫れ物・皮膚のしびれ・腹痛・痔疾などに用いられています。
マムシは明治以後には滋養・強壮剤として用いられることが多く、今日でも栄養剤やユンケルなどにハンピチンキ(反鼻)の名前で配合されています。
民間療法ではマムシの生き血や生胆、マムシ酒(陶々酒など)などがパワー保持や冷え性などに用いられていることはご存知のお客様も多いかと思います。
ところがこの人気の素材(濃厚粉末にしたもの)を入手するとなると、現状では供給面、価格面で、なかなか大変になりました。
◎まず国産の原料が稀少高額であること。
(500g1箱時価が50,000円以上です。)
◎中国製品でもやはり高いですね。
(500g1箱時価が20,000円以上。)
※これはよく売れていますね。マタタビ虫こぶ以上に売れています。
※いずれもこの秋、さらに値上がりするでしょう。
お電話やメールで、今「おたくは」いくらぐらい?期間は?とのお問い合わせが
多く、業務が混乱しますので以下記載いたします。
五八霜末(唐)500g ゴハッソウ末 吉見製薬
原材料名:クサリヘビ科(遺伝子組換えなし)
原産国:中国
【五八霜末の飲み方】
非医薬品のため、その取り扱いは食品となります。
従って、1日何回、1回に何グラムとかキマリはありません。
1日1回0.5~1グラム程度と皆様にはお話しをしております。
多めに設定しているお店もあるようですが、いっぺんに多く飲んでも効果はありません。
微量でもせっせと、こまめに摂取することが肝要かと思います。
【五八霜末こぼれ話】
私の母親が薬草にめっぽう詳しく80歳を超えたあたりから「年取ると???眼がこれ以上悪くなるといけないから、ゴハッソウの粉末を持ってきなさい」と、日々1回~2回、1回に小さなスプーンすり切り1杯程度であったと思います。
血圧が上がるのではと注意をしたら、怒って「生薬化学」の重い蔵書を彼女から投げつけられた記憶があります。「ゴハッソウの項目をよく読め!」と言わんばかりに。。
その後、ゴハッソウについては改めて研究したのですが、確かに副作用はありませんね。多量に飲むと私は下痢をします。きっと強すぎるのでしょう。(当然ですが)
あと、皮膚のシミや「できもの」糖尿にもよろしいようですね。ある意味、若返りの妙薬?(これ以上は申せません。)
あれから10年。今母は90歳超えです。息子大汗。。大正女は強し。