【円形脱毛症と漢方療法】
いつも有難うございます。
今日は、円形脱毛症のお話です。
自律神経失調症が長じると、平素の毛髪成長サイクルが乱れ、バッサリと楕円型の脱毛を生じることがあります。
個人差はありますが、脱毛部どうしが重複し広範囲となることもあります。
どちらかというと、感受性高く、アレルギー体質やアトピー傾向のある方からも時折ご相談をお受けいたします。
すでに病院にて加療中のお客様が多く、ステロイド療法をして好結果が出たものの、今後の再発を懸念し、又は万が一再発してもステロイド塗布剤はもう使用したくないと漢方相談でご来店されるケースが多いですね。
これは、男女の区別なく、年齢は全く関係なく誰にでも起こり得る疾病です。もちろん感染症ではありません。
不幸続きなど、過度のストレス、ホルモンバランスの乱れ、など・・・要因を挙げていたらキリがないほど多いと思います。
当店では29年来、お客様にもわかりやすく、基本的には2つの処方のうちどちらか(例外的に他の処方もあり)の投薬をお願いし、好結果を出して参りました。
若はげや、年配者の薄毛とは違いますので、漢方の効果はかなりあると私は今までの事例で感じました。
まずはこつこつと根気良く3ヶ月はお続けください。
【2つの漢方処方】
実証・・・・柴胡加竜骨牡蠣湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)
(体力充実している方)
体力中等度以上で,精神不安があって,動悸,不眠,便秘などを伴う次の諸症:高血圧の随伴症状(動悸,不安,不眠),神経症,更年期神経症,小児夜泣き,便秘

虚証・・・・桂枝加竜骨牡蠣湯(けいしかりゅうこつぼれいいとう)
(元気なく神経質な方)
体力中等度以下で,疲れやすく,神経過敏で,興奮しやすいものの次の諸症:神経質,不眠症,小児夜泣き,夜尿症,眼精疲労,神経症

ほとんどのご相談お客様には上記どちらかをご紹介しております。
あれやこれやと飲まず、円形脱毛症の場合には精神的にとてもデリケートな状況ですので、投薬も可能な限りシンプルに1本化しております。
【前述した例外的に他の処方のケース】
※病院などで原因不明と言われたケースに多いと思います。この場合にはステロイド療法も奏功いたしません。
※特に中年女性に多いですね。
多くお血が介在し、便秘もある場合に円形脱毛の併発例が極めて頻度が高いと思いました。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)(お血体質)

桂苓加大黄丸(けいれいかだいおうがん)(お血、便秘傾向の体質の方に)

環元清血飲(かんげんせいけついん)(丹参含有製剤)

生薬製剤二号方(しょうやくせいざいにごうほう)(丹参含有製剤)

当店ご相談においては【桂枝茯苓丸+丹参製剤等】で対応し、好結果を出しております。以上、少しでもご参考いただけますと幸いです。ご希望のお客様はぜひ当店漢方ご相談をご利用下さい。
お電話 0428-25-8682 薬剤師まで(平日10時~17時)