婦人科三大処方についての一考察
【婦人科三大処方についての一考察】 さて、本日のテーマは、「婦人科三大処方」です。 ※私は三大聖薬とも呼んでいます。 ※「婦人科」のみではなく、当店ではもちろん男性にも推奨する時はあります。 婦人科領域の疾病の中で、現在、繁用処方とも言われるトップスリーは、 1.●虚証 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) 2.●中等度 加味逍遙散(かみしょうようさん) 3.●実証...
View Articleホルモン補充療法(HRT)の種類について
ホルモン補充療法(HRT)の種類について ホルモン補充療法は全国的に実施されている今日、ご家庭のお茶の間や、友人間での話題の中にもごく一般的になったと思います。 「美と若さへの追及」はさらに加速してきたと申しても過言ではありません。 特に40代~50代ご婦人においては一大テーマ「更年期障害」をどうクリアされるのか? 46、7を過ぎたあたりからすでに生理不順や神経障害を迎えられている患者様。。...
View Articleホルモン補充療法(HRT)が合わない時の選択肢?
ホルモン補充療法(HRT)が合わない時の選択肢? いつもご購読を感謝いたします。 本日のテーマは・・・。 ホルモン補充療法(HRT)と漢方療法。全く相反するテーマではありますが・・・。 【ホルモン補充療法(HRT)の増加】 近年に至っては、 『ご婦人の若さ維持→ ホルモン補充療法(HRT)』の話が、ごく当たり前となったと申しても過言ではないでしょう。...
View Article痛みへの対応と漢方薬
痛みへの対応と漢方薬 いつも有難うございます。さて・・本日の話題は。。痛みへの対応と漢方薬です。 【ガバペンチン、リリカの適応症拡大について】 ここ近年になり、適応症が非常に広範囲、多科で使用できるという病院のお薬が我が国に上陸しております。 ガバペンチン(Gabapentin)は日本では商品名ガバペンで抗てんかん薬として販売されています。...
View Article帰脾湯(きひとう)は、胃腸機能が低下した状態、だるい、不安感、不眠の症状を有する方への漢方。
帰脾湯(きひとう)は、胃腸機能が低下した状態、だるい、不安感、不眠の症状を有する方への漢方。 【はじめに】 本日は、アクセスを感謝いたします。 「慢性疲労症候群」が増加中の現代。なんとなく、あなたも疲れていませんか? 全然、元気!の方はどうぞこの記事はスルーされてください。(笑)...
View Articleまだ5月なのに清暑益気湯(せいしょえっきとう)が売れてます
まだ5月なのに清暑益気湯(せいしょえっきとう)が売れてます いつも有難うございます。 我が街、青梅市は山に囲まれ、風光明媚な渓流沿いの土地です。 環境は良いのですが、本日は終日気温と湿度が上昇し、町全体が蒸れている感じがします。 例年よりかなり早いのですが、店舗に空調(除湿)を入れました。 こういう日が今後続くと、早くもお客様には「暑さバテ」の状態となります。 【実店舗ご婦人の漢方相談】...
View Article特価!!ウチダの桂枝茯苓丸・30丸×168包が丸剤の部、もっかトップ驀進中!
ウチダの桂枝茯苓丸・30丸×168包が丸剤の部、トップ驀進中! 本日の処方解説と製品ご紹介は前期に次いで今期も、もっかトップを独走している桂枝茯苓丸です。 当店では当処方の製剤は、原典準拠の原末丸剤、エキス錠、エキス細粒、煎じ薬など網羅しています。 さらにメーカーは8社。なんと22アイテムの大所帯となります。...
View Article下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)と漢方
下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)と漢方 いつもアクセスを感謝いたします。下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)の話。 意外と日常生活においては、下肢(両足)における「蜘蛛の巣」状のくっきり浮き出た静脈については、気になるけど・・結局は無視の傾向にあるかも知れません 実際に時間の経過とともに治癒してしまうことも有り、血行不良や冷え、浮腫などがウォーキングや適度な運動で次第に治ることも多いのです。...
View Articleきゅう帰調血飲第一加減という処方
きゅう帰調血飲第一加減(きゅうきちょうけついんだいいちかげん)という処方 【処方コンセプト】疲れやすくて、イライラして、手足が冷える方に 本日ご紹介の漢方処方はきゅう帰調血飲第一加減という処方です。 俗に産後の聖薬とも言われていますが、男女を問わず、虚血、うっ血などを伴う循環器疾患や下肢静脈瘤などにも用いられます。 また、血の道症など婦人科疾患全般と、適応範囲が非常に広い処方であると言えます。...
View Articleサトウ駆風解毒湯エキストローチ18錠の人気が上々。完全固定。店主として複雑。。汗
サトウ駆風解毒湯エキストローチ18錠の人気が上々。完全固定。店主として複雑。。汗 サトウ駆風解毒湯エキストローチ18錠(佐藤製薬)との出会い サトウ駆風解毒湯エキストローチ18錠(佐藤製薬)は取り扱いは10年以上。息の長い製品の1つかも知れません。 はっきり言って「味がまずい?」。包装もパッとしない。(佐藤さん失礼に大変ご無礼ですが・・・)...
View Article甘露飲(かんろいん)は陰虚内熱を改善し口腔内トラブルを改善する漢方
甘露飲(かんろいん)は9種の生薬が陰虚内熱を改善し口腔内トラブルを改善する漢方で、口臭の気になる方にも推奨。 口内炎がよくできる人、舌が荒れて痛い、歯茎がすぐ腫れる体質の方に。 いつもアクセスありがとうございます。 今、話題の甘露飲(かんろいん)という方剤は、当店の実店舗においては、オーラルケアの漢方として、口内炎、舌の荒れや痛み、歯周炎などのお客様に推奨しています。...
View Articleよく苡仁(よくいにん)・よく苡仁湯について
よく苡仁(よくいにん)・よく苡仁湯について 【よく苡仁湯処方の現状】 よくいにん湯のお取り扱いメーカーが非常に少なくなりました。現在当店では、坐骨神経痛や脳梗塞後遺症による片麻痺などに用いております。 しかし、当店とお取引をお願いしている漢方メーカーさん2社が近年になり、よく苡仁湯の製造を中止しております。...
View Articleいまさら聞けない「逆流性食道炎」と漢方療法
いまさら聞けない「逆流性食道炎」と漢方療法 いつも有難うございます。 本日のテーマは「逆流性食道炎」です。当症例は年々増加はしております。漢方医学でいう「脾内停水」「呑酸」など、水毒が元凶の「証」ですね。 【逆流性食道炎とは?】 逆流性食道炎とは、主に胃酸。稀に十二指腸液が、食道に逆流することで、食道の粘膜を刺激し粘膜にびらんや...
View Article竹葉石膏湯と蘇子降気湯との用い方の違いについて。
竹葉石膏湯と蘇子降気湯との用い方の違いについて。 いつも有難うございます。 本日は、実店舗、ネットと、ともに忙しく、いよいよ「年末だな・・。」という感のする日でした。 その中で、竹葉石膏湯(ちくようせっこうとう)と蘇子降気湯(そしこうきとう)がやはり予想通りよく売れました。 また、問合せも多く、この二つの処方の用い方の違いは?...
View Article三物黄芩湯 (さんもつおうごんとう)とは?
【三物黄芩湯 (さんもつおうごんとう)とは?】 三物黄芩湯 (さんもつおうごんとう)。 主に女性に多く用いられる漢方処方といえます。 手掌や足の裏がほてって気持ちが悪い(四肢煩熱)タイプ。 火照りそのものが、皮膚のカユミや子宮周辺の炎症として現われ、時には上半身を侵し、いやな熱感をもたらし、これが長期続くと精神状態にも影響いたします。 このため、陰虚火旺、血熱に用いる処方として著名です。...
View Article荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)への選択肢(蓄膿症・慢性鼻炎・慢性扁桃炎・にきび )
荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)への選択肢(蓄膿症・慢性鼻炎・慢性扁桃炎・にきび ) 全国からのご質問があまりにも多いため、「荊芥連翹湯のまとめ」を兼ねて、さらに詳しく記述しました。今までのコンテンツと多少かぶりますが、お時間ございましたらお読みください。そもそも荊芥連翹湯はその薬効は決して「鼻炎」だけではなく、多方面に効果のある方剤であることを認識して頂きたいと思います。...
View Articleイネ花粉症と荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
イネ花粉症と荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう) イネ花粉症は期間がやたら長いですね。いよいよ始まりました。日々の漢方相談においでになられています。スギ花粉ほどの凄さはありませんが、地域的にかなりの広範囲と、症状が頑固です。これが秋まで続くなんてとても耐えられないとのこと。そのお気持ちお察しいたします。 【イネ花粉症】...
View Article沢瀉湯 (たくしゃとう)が、難治な「めまい」に人気
沢瀉湯 (たくしゃとう)が、難治な「めまい」に人気 本日のテーマは、「めまい」です。過日はこのテーマについて会員専用のメルマに掲載しましたところ、多くの反響がありました。 「めまい(眩暈)」とは動揺感や平衡障害を言います。 【めまいの大別】 ■回転性めまい(ぐるぐる回る。臥位、坐位、立位でもぐるぐると) ※内耳にできた浮腫が内耳神経を圧迫するメニエール症が多い。...
View Article沢瀉湯 (たくしゃとう)の処方解説はこちら
沢瀉湯 (たくしゃとう)の処方解説はこちら いつもアクセスを感謝いたします。 本日の解説は沢瀉湯 (たくしゃとう)。 【処方コンセプト】めまいのファーストチョイス。 立ちくらみから回転性のめまいまで。 日常生活において、周囲がぐるぐる回って見えたり、ふわふわと足が地についていないような感じがするなどの症状がめまいの特徴です。...
View Article難治な回転性めまいと沢瀉湯(たくしゃとう)への選択肢
難治な回転性めまいと沢瀉湯(たくしゃとう)への選択肢 本日のテーマは、難治な「回転性めまい」です。 一般的には「めまい」そのものは頭部の水分代謝がうまく働かないために起きると考えられています。 従って、脳浮腫や全身的な「むくみ」から併発する「めまい」には五苓散(ごれいさん)が汎用ですが、果たしてそれだけでしょうか? 例えば、みぞおちあたりが痞え、常に頭に帽子をかぶっている感じ。...
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